”妊活”という言葉が世間的に広がり、今では女性だけではなく男性にも妊活への取り組みが期待されています。

しかし、女性に比べて”男性妊活”の情報はまだまだ少ないのも事実。

中には、女性と全く同じ取り組みをしたのに効果を実感できなかったという人もいるのではないでしょうか?

それもそのはず!男性には”男性の妊活”があるのです。

今回ご紹介するのは、”男性の妊活力を調べる方法”。

妊活力の柱を知ることで、男性妊活において”何を頑張ればいいのか”がわかります。

妊活成功の第一歩に向けて、まずは男性の妊活力に必要なことを知っていきましょう!

 

男性の妊活力を測るのは精子の質だけではない

今や、妊活という言葉が当たり前になり、「妊活について理解しよう!」という意識の高い男性が多くなってきています。

妊活は思っていたよりも時間を要してしまったりパートナーとの意思疎通がうまくできなかったり予想外の困難が待ち受けることも。

なので、女性としても妊活に対して「自分にできることは何か」を前向きに考えてくれるパートナーが近くにいるほど心強いことはありません。

ただ、男性は妊活成功のために何をすればいいのかわからない人も多いはず。

しかし、妊活成功に大事なのは、精子の質の高さだけではないのです。

当センターでは、男性の妊活を支える力を以下の3つに分類しています。

  • 精子の質(運動量や密度、正常精子率)
  • 男性機能の力
  • 性的欲求の強さ(回数を増やすために)

以上の3つのうち、どれが欠けていても妊活成功には程遠くなってしまいます。

例えば、どれだけ質の高い精子を保有していたとしても、男性機能不全であればそもそもの性行為はできません

また、性的欲求が弱く、性行為の回数が少なければ必然と妊娠のチャンスは減ってしまいますよね。

だからこそ、精子の質にだけ注目するのではなく総合的に男性妊活力を高めるようにサポートしてあげる必要があるのです。

 

男性妊活力を図る5つの方法

男性妊活力と言われても、自分にはどれくらいの力があるのかは検査してみないとわかりません。

なので、今回は男性妊活力を測る5つの方法を紹介していきます。

1つ1つ細かく解説するので、妊活初心者の方も参考にしてくださいね。

 

精液チェック:精子の質の検査

まず、1つ目に妊活力を測る方法は、精液チェックです。

やはり、なんだかんだ言っても自分の精子の質に問題がないかを理解するのは重要。

なかなか妊活が成功せず、病院に行ってみたら実は精子に異常があったなんて話もあり得ないわけではありません。

特に、妊娠力に必要な精子の運動率(正しく動けるか)や密度(精液に含まれる精子の量)は簡単に調べることができるので、是非とも積極的に検査にトライしてほしいところ。

精子の質に問題があった場合でも、生活習慣や食生活の見直しで改善することもあるので、効率的に妊活を行う上でも事前にチェックしておくのが最善です。

調べる方法は以下の2つ。

  • 自宅でできる簡易セット
  • 精子を郵送する本格タイプ

簡単かつお手頃価格なのは、自宅でできる簡易セットですね。

1,000円ちょっとで調べることができます。

やり方も、特別なレンズの上に精液を垂らしてスマホカメラで観察するだけなので簡単。

また、商品によってはアプリで簡易的な解析も可能になっているものもあるそう。

ただ、精度はそこまで高くありません。お手頃価格なのでそこはご愛嬌で…。

一方、郵送するタイプは、本格的な機械で精子を調べるので精度が高いのが利点です。

その分、やはり値段も高く最低でも5,000円程度は必要になります。

ですが、本格的な男性妊活を行うのであれば、自分の精子の質をしっかりと把握できる検査はお金をかけてでもやるべきです。

妊活は、時に時間がかかってしまうこともあります。

最初に、しっかりと自分の精子の質を把握できれば”妊活成功のために自分は何を頑張ればいいのか”が分かりやすいので、パートナーとともに協力し合うことができると思いますよ。

 

IIEF-15の活用:総合的精力の問診票

2つ目は、男性機能についての測定です。

特に、30代以降は20代と比較してもEDに悩む確率が明らかに高くなります。

「自分はEDかも…」と感じると、本当は男性機能に問題はないのに性行為を避けるようになることも‥。

妊活なら性行為の回数が減ってしまうのは、チャンスを減らしているのと一緒ですよね。

なので、本当に自分は男性機能に問題があるのかきちんとチェックしておくのがおすすめです。

男性機能を測定する方法の中で、最も有名なのがIIEF(International index of erectile Function)と呼ばれる検査方法。

やり方は、質問に答えるだけなので手軽にできます。

IIEFにも簡易版と詳細版がありますが、本気で妊活に取り組むなら詳細版で調べてみましょう!

ただ、日本語の資料が少ないのが心配な点です。

その場合は、本サイトでもご紹介しているナイトプロテインでもIIEFのようなツール用意しているので、こちらを使う手もありますよ。

診断で良い結果が出ると、気持ちもスッと楽になると思います。

以下のリンクから自分の男性機能についてチェックできるので、まずは気軽に試してみてくださいね。

NightPerformanceチェック

 

スタンプテスト:男性機能の基礎力チェック

ただ、男性機能について問診よりもわかりやすい方法はないのか、と思う方もいるのではないでしょうか?

それならばスタンプテストと呼ばれる方法がおすすめです。[出典]

やり方は、就寝時に男性器に切手を巻き付けるだけ

朝に切手が切れていれば、身体的な面では男性機能に問題がないと確認できます。

なぜ、スタンプテストで男性機能を測れるか、というと正常な男性器には夜間陰茎勃起というのメカニズムがあるから

詳しく説明すると、就寝中に何度か勃起状態になるということ。

つまり、切手が切れている=夜間にきちんと勃起しているということが証明できるんですね。

スタンプテストでは問題なかったが、性行為のときにはうまく機能しない」という場合もあります。

このような場合、考えられる原因はストレスなど心因性による男性機能不全

心因性であれば、パートナーとの気持ちの共有など話し合いが必要になり、「聞いてもらっただけでも気持ちが軽くなった」ということもあります。

男性機能について悩んでいる方にとって、悩み解決の糸口になることもあるので、是非とも試してみてくださいね。

 

ストレスチェック:精神面からの影響を測る

「若いころは些細なことでも性的な興奮に繋がっていたのに…」と30代になり自分の性欲が弱ってきたと感じる男性は多いと思います。

もしかすると、ストレスが原因で性的な欲求が弱っているのかもしれません。

現に、多くの論文でも精神的なストレスと性的欲求の低下に関係性があると主張しています。[出典]

特に、男性は抱えたストレスが性欲減退へ反映することが多いそう。

なので、妊活を成功させるためにはストレス発散、もしくはストレスをなるべく感じない生活を送る工夫が必要です。

また、ローマ・イタリアの大学で行われた研究では、ストレスが溜まりがちな人の方が精子の質が低いとの結果が出されています。[出典]

そして、同研究では、ストレスを溜めない心理的なサポートと並行し、精子の質を守る抗酸化物質の摂取をすることが不妊を予防することに役立つとの見解を示しました。

でも、現代社会を生きていると、ストレスと無縁に過ごすことはかなり難しいですよね。

そんな時は、自分の趣味を続けたり、パートナーと気分転換したりしてストレスの発散を習慣化させていくといいでしょう。

男性機能について、もしくは性的欲求の低下に思い当たる節がある人は、まず、自分がどれだけストレスを抱えているかチェックすることがおすすめです。

例えば、日本成人病予防協会のHPが用意している、ストレス度チェックのページなど。

今のストレス状況を可視化できるだけのチェックリストですが、ストレスがあると診断された場合は生活習慣の見直しなどの早めの対策をとるといいですよ。

 

テストステロン測定:男性らしさの基礎力

最後に紹介するのは、テストステロン測定です。

テストステロンとは、男性らしい体つきや言動といった、全ての活動の根源とも言える男性ホルモンのこと。

精子の質への直接的な影響はもちろんのこと、男性機能や性欲にも強く関係していることが分かっています。

しかし、テストステロンはストレスや加齢が原因で低下してしまうのが悩みの種。

テストステロン数値が最も高いピークは20代前半と言われており、その後、毎年1〜2%のスピードで低下していきます。

30代になると平均してピーク時の15%以上は低下してしまうそう。[出典]

そのため、30代以降の妊活では特にテストステロンの数値を気にしていく必要があるのです。

テストステロンの測定は不妊治療を行っている専門の病院で測定することができます。

できれば、妊活を始める際に精子の質と並行してテストステロン数値のチェックもしてほしいですね。

もし、テストステロンが低下していた場合、十分な睡眠や抗酸化作用のある食べ物を取り入れた食事にするなどの対策で数値の改善が期待できます。

また、筋トレもテストステロン値を上げるのに役立つため、適度な運動を取り入れるためにもおすすめですよ。

 

まとめ:5つの測定方法で妊活力を総合的に測ろう

男性の妊活力を測るには、精液チェックやIIEF-15、スタンプテスト、ストレスチェックにテストステロン測定といった5つの方法がありました。

男性妊活に取り組む際には精子の質だけではなく男性機能や性的欲求も正常かどうかも注目すべきでしたね。

実は、これら妊活に必要な力を支えているのはテストステロンなのです。

男性妊活は、精子の質やテストステロン値といった妊娠力を高める習慣を重ねていくことといっても過言ではありません。

テストステロン値を上げるために、睡眠やストレスなど日々の生活習慣を改善するとともに抗酸化力を高めるよう努力することが大切です。

今では、男性妊活用のサプリなども販売されているので、妊活力を高める栄養補給が手軽にできます

妊活成功のためにもできることから少しずつ始めてみましょう!